Lesson5-1 芳香浴法と吸入法

いよいよ、実践です。ここからは手軽に楽しめるアロマ&ケアをご紹介します。実践を通して、基本的な精油の使い方や用語は、覚えましょう。「なんだか難しそう??」「どの精油を使えば良いのかわからない・・・」という方は、好きな香りを探すところからはじめましょう!

Minerva Studio/ shutterstock.com

精油の効果よりも・・・、好きな香りを試そう!

店頭に行くと、数多くの精油が並んでいます。また、精油にはさまざまな効果があるため、その効果を期待して精油を選ぶという方も多いでしょう。しかし、最初は好きな香りを選ぶことが一番です。嫌いな香りを嗅ぐと気分が悪くなってしまいます。

「好きな香りが、わからない」「はじめて精油を購入する」という方は、購入前に必ず香りを試してみましょう。店頭に行くと、精油のテスターがある場合があります。

それを手に取ってふたを開け、鼻から少し離れたところで軽くビンを回すように、香りを広げてみてください。きっと、好きな香りが見つかるはずです。

芳香浴法

芳香浴法とは、空気中に精油を拡散し、鼻から芳香成分を取り入れ、室内や外出先で香りを楽しむ方法です。精油は、部屋の大きさに合わせて1~5滴使います。

方法1) ハンカチ+精油

ハンカチ、ティッシュ、コットンなどに精油を1~2滴落とし、これを枕元やデスクに置いたり、バックに入れて持ち歩いたりする。

 

方法2) マグカップ+お湯+精油

熱いお湯を入れたマグカップに、精油を1~2滴落とし、鼻を近づけて深呼吸する。

 

 

方法3) オイルウォーマー+水+精油

オイルウォーマー(アロマポット、キャンドル式芳香器)の上にある受け皿に、水(またはお湯)と精油を1~5滴落とし、キャンドルに火をつけます。キャンドルの炎で温められた精油が、水分と一緒に蒸発し、香りが広がります。受け皿の水が少なくなったら、水を足します。炎の揺らぎにも癒されます。

注意事項:高温になるため、熱に弱い樹脂加工のテーブル、テレビ、ステレオなどの上に置くのは避けましょう。また、まわりに燃えやすい物を置かないようにして下さい。

方法4) 専用器具+精油

その他専用器具、ディフューザー、アロマライト、アロマリング、素焼きの壺や石などを使う。

これは、精油を電気の熱や超音波などで香らせる方法です。最近では、さまざまな種類の器具があります。取扱説明書を確認して使用しましょう。

 

吸入法(蒸気吸入法)

吸入法とは、精油を直接、または立ち上る蒸気を使って(蒸気吸入法)、精油成分を吸い込む方法です。のどの痛みや鼻づまりなど呼吸器系の不調を緩和したり、蒸気を顔にあてることで皮膚の汚れを取り除いたりすることができます。精油は、1~3滴使います。

方法1) ハンカチ+精油

ハンカチ、ティッシュ、コットンなどに精油を1~2滴落とし、それを直接吸い込みます。

方法2) 洗面器+お湯+精油

これは、蒸気吸入法ともいいます。洗面器に熱いお湯を入れ、そのなかに精油を1~3滴落とし、蒸気を顔に当てます。そのとき、頭からバスタオルをかぶるとより効果的です。

注意事項:蒸気吸入法は、粘膜を保護するために目を閉じて行ないましょう。また、長時間の吸入は避け、3~5分程度にしましょう。ただし、強い咳やぜんそくがある場合は避けましょう。ユーカリやペパーミントは、刺激が強いため、ぬるま湯で行ないましょう。

Lesson5-1 まとめ

・「芳香浴法」とは、空気中に精油を拡散し、鼻から芳香成分を取り入れ、室内や外出先で香りを楽しむ方法である

・オイルウォーマーやディフューザーを使用して、香りを楽しむ方法を「芳香浴法」という

・精油を直接、または立ち上る蒸気を使って、精油成分を吸い込む方法を「吸入法」という

・芳香浴法で使用できる精油は「1~5滴」である

・吸入法で使用できる精油は「1~3滴」である

・ユーカリやペパーミントは刺激が強いため、蒸気で吸入するときは「ぬるま湯」を使用する

・吸入法は、呼吸器系の不調の緩和に役立つが、強い咳やぜんそくがある場合は行なわない

・「蒸気吸入法」は、粘膜を守るために目を閉じて行なう